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間違いだらけの営業対策----まえがき 仕事柄さまざまな業界の経営者や営業管理職の方からご相談を頂きます。 「営業マンのスキルを上げたいのですが、どんな教育をすればいいでしょうか?」 「販売代理店制度を作りたいのですが、どこから手をつければいいでしょうか?」 「営業マンの行動管理を厳格化するシステムを導入しようと思うのですが……」 「ホームページに力を入れて見込客発掘の仕組みを見直そうと思うのですが……」 「チラシやDMなどの反響を上げたいのですが、このチラシはどうでしょうか?」 しかし、こうした「手段」ばかりに目を向けているうちは、業績の飛躍は望めず、事業としての成長は実現できません。 営業マンのスキルアップや活動量にいくらメスを入れたところで、数字が多少あがることがあっても効果は限定的。しかも、カンフル剤を打ってから半年もすると、また元の業績に舞い戻ってしまうのが、大方のオチです。 そもそも非常に疑問なのが、どの企業でも売上の増大を狙って「商品を差別化しよう」と努力をしています。しかし、肝心要の「販売手法」においては、業績の良い会社の模倣をしたり、流行の販促手段を安易に取り入れたりしているケースが多い…。 ・「営業マンの活動量が絶対的に足りない」と言われれば、管理手法を強化する。 ・「ホームページから見込客をワンサカ集めている」という事例を聞けば、ホームページに莫大な費用を投資する。 断言します。こんな追随型の販売手法を取っている限り、コストばかりが増え、思い通りに事業を成長させていく事など到底不可能です。 競争している限り、売上の奪い合いとなり、コストの掛け合いとなります。多少の売上げアップがあったとしても、事業として成長するだけの「利益」の上昇は期待できません。 耳にタコができるほど言われていることですが、「戦わずして勝つ」ことのできる事業環境を整えることが、利益を獲得し成長し続ける最良の方策なのです。 そもそも戦略とは、並み居る競合会社と戦う中で、競争する前に有利な状態を作りだすことです。競争せずに勝てる土俵を作ったり、圧倒的に勝てる土俵にライバル会社を引きずり込んだりすることが、戦略の目指すべき道です。 私が申し上げたいのは、商品があればあとは営業マンが売るのが仕事であると、責任を放り投げてしまうことに問題があるのです。あくまでも「戦略」の上に、営業マンが乗ることが重要であると主張しているのです。 とくに会社として新たな成長分野を作り上げるために、新規事業を立ち上げたり、既存商品を新市場に売り込んだりする場合、今いる営業マンが積極的に「次なる事業の柱」を育てあげることは、まずありません。 営業マンが予算を抱え”必達”を意識していればいるほど、販売に慣れていない商品や売上や粗利を稼げない商品は販売しないからです。売りやすいもの、儲かるものを優先的に売るのは、冷静に考えれば当然のことなのです。 だからこそ、営業マンに売らせる前に、売りやすい環境、儲かりやすい環境づくりを行なった上で、営業マンにバトンをタッチすることが、事業を迅速かつ確実に立ち上げる最大のポイントとなるのです。 本書では、環境づくり――つまり「勝てる営業戦略のたて方」を、「波及営業法」と名付けました。 波及営業法は、競争せずに勝てる市場を見つける方法から、迅速に新規開拓を進めるための具体的かつ実践的な営業戦略の組み立て方までを、設計する技術と言えます。 実際に営業戦略を組み立てる手順としては、 @競争せずに売上が伸びる市場を「狙い」、 Aその市場で強い影響力を及ぼす顧客を「決め」、 Bその販売実績を武器に顧客を「拡げて」いく。 この3ステップを踏む事で、一滴の雫が、広い水面に波を作るがごとく、最小限の力で市場に波紋を広げるような仕掛けを作っていきます。 一つ一つのノウハウを噛み砕けば一見新しいノウハウはありません。しかし、どれも著しい成長を遂げた企業が体系として、実務に組み込み実践してきたノウハウです。 決して机上の空論を書いた本でありません。 業界で一目置かれるような企業に成長した会社が、ゼロから事業化に成功するまでに実践してきた手順を解説した実務書です。 実際、私のクライアントでは、早いところでは4ヶ月も立たずに、 ・新規事業が既存事業の利益を抜き去りNO1商品に育ったり、 ・在庫の山だった商品が、キレイさっぱり倉庫から消え去り、数年間の苦悩から開放されたりした企業も存在しています。 「優れた技術で作られた価値ある商品を、日本中に波及させていきたい」 「世の中をアッと驚かすような面白い商品を、多くの人に使ってもらいたい」 「革新の無い”よどんだ業界”に斬り込んで、業界地図を塗り替えたい」 右のような力強い企業家精神をもった経営者や営業管理職の方に、ぜひ本書をお読み頂きたい。そして共感して頂いたら、組織の隅々まで戦略を浸透させるために、全営業マンにも、この
「設計する技術」を理解させて欲しいと思います。 本書は、独自性の強い商品やサービスを持つ企業にとっては、たとえ小さな企業でも極めて高い確率で成功できる実戦的ノウハウと戦略の打ち手をお伝えしています。 しかし、現実的には営業マンを介して商品を販売している企業であれば、業界を問わずご参考になる点は多いと思います。 どこにでもあるような競争の激しい商品であっても、「売り方」を変えたり、「売り先」を変えたりすれば、まったく新しい事業として捉えられます。 商品やサービスをどのように売っていけば大躍進に導けるのか? 想像力が膨らみ、その道筋が見えてくるように、いくつかの業界の事例を本文中に散りばめています。頭に汗をかき、身体に汗をかいて真剣勝負で事業に取り組めば、成功できないはずがありません。 さぁ、競争せず十分な利益が獲得できる市場に狙いを定め、その市場で強い影響力を及ぼす顧客を獲得し、着実に市場展開を成功させる、 勝てる営業戦略=波及営業法 の実際を公開致しましょう。 本書が、あなたの事業強化のお役に立つことが出来れば、この上ない幸いです。 2014年2月 藤 冨 雅 則 ●目次|営業を設計する技術プロローグ ゼロから市場の勝者になる「市場開拓手順」 【視点2】顧客を見るな!市場を見ろ 【視点4】下手な鉄砲、数を打っても当たらない 【視点5】自社特有のウリと市場の欲求をマッチさせる 【視点6】成功する市場の開拓手順とは
戦略1 競争せずに売上が伸びる市場を「狙う」 【本章の狙い】競合不在の市場に焦点を当て新市場を作り出す 【ステップ1】自社の優位性を明確にする 【ステップ2】その優位性を欲しがる市場に狙いを定める 【ステップ4】利益の上がる市場か否かを見極める 【ステップ5】誰も真似できない差別化で、参入障壁をつくる 【ステップ6】市場を段階的に制覇し、事業を強くする 【視点1】市場を制するものが、業界を制する 【視点2】市場心理を掌握し、強力な販売力を手に入れる 戦略2 狙った市場で強い影響力を及ぼす顧客を「決める」 【ステップ1】インパクトユーザーを受注する営業体制を設計する 【ステップ2】顧客がNOと言えない「大義名分」を身にまとう 【ステップ3】見込客の興味を釘付けにする営業シナリオ 【ステップ4】トップを狙うな。2番手、3番手を狙え 【ステップ5】狙った顧客にリーチ出来るアプローチ技術を設計する 【ステップ6】受注成功率を極限まで高める 【視点1】インパクトユーザーがインフルエンサーになるとき 戦略3 影響力ある販売実績を武器にして「拡げる」 【ステップ1】強固な拡販体制を整える 【ステップ3】プッシュ戦略とプル戦略を使い分ける 【ステップ4】自然と拡がるための営業プロセスを設計する 【ステップ5】PDCAサイクルの本質を組織に定着させる 【視点1】セールス・メッセージは企業の品格を決める エピローグ 波及営業で事業を飛躍させよ! 再現性を求めて------おわりに |
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「波及営業戦略セミナー」(4時間版)の重要ポイントを抜き出し、1時間に凝縮したダイジェスト版CDです。
「遠方の為セミナーに参加できない…」「日程がいつも合わない」などのご相談に対応した商品です。
初めての方も、一度受講されて復習を兼ねて何度も聞きたい方にもオススメ致します。
聞くタイミングや環境によっても、ひらめくアイディアは、その都度異なるものです。
新商品・新規事業をどのように立ち上げていくか…お悩みになった際は、ぜひお聞き下さい。
価格:10,500円(税込)<代引手数料・送料無料>
内容:音声CD1枚(収録時間:60分)
※お支払い方法は代金引換となります。
※カーステレオやオーディオデッキに対応しています。
※テキスト資料等の付属物はありません。
注意)収録セミナーのタイトルとは異なりますが、内容に相違点はございません。予めご了承下さいませ。
如何に顧客との絆を築きながら着実に成果を上げていくか…。
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